【4月15日 AFP】血液型がO型の男性は他の血液型の男性に比べて、前立腺がんの手術後にがんが再発しにくいという研究報告が14日、スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)で開催された欧州泌尿器科学会(European Association of Urology)の会合で発表された。

 限局性前立腺がんの治療には、前立腺全摘手術によってがん組織全体を摘出するのが一般的だが、患者の3分の1近くではがんが再発するという。

 論文を発表した東京医科大学(Tokyo Medical University)の研究チームは、前立腺全摘手術を受けた男性患者555人を対象に、手術後の経過を平均52か月間観察した。

 その結果、血液型がO型の男性患者はA型の男性患者に比べて、がんが再発する可能性が約35%少ないことが分かった。

 東京医科大学の大野芳正(Yoshio Ohno)准教授はプレスリリースで、前立腺がんが再発する確率が血液型によって異なる可能性が示されたのは今回が初めてとし、また発見の検証にはさらなる調査が必要だが、結果が確認されれば医療現場に大きな変化がもたされるだろうと述べた。(c)AFP