準備遅れのリオ五輪、IOCがスピードアップ後押し
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【4月11日 AFP】国際オリンピック委員会(International Olympic Committee、IOC)は10日、遅れが指摘されている2016年のリオデジャネイロ五輪の準備を活性化させるため、緊急提言をまとめた一覧を作成した。
リオ五輪の準備については、今年6月から7月にかけて開催されるサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でも問題となっている会場建設の遅れが、こちらでも同じように生じており、このところ関係者に重圧がかかっている。
この問題に対しては、多くの国際スポーツ団体が非難の声を上げ、同時に会場建設のスピードに懸念を表明している。リオ五輪は、史上初めて南米で開催される五輪となる。
IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、準備状況に対する各連盟からの不満に耳を傾けた翌日、「必要な行動を取れば、リオは素晴らしい五輪を組織できる。われわれはそう信じている」とコメントした。
バッハ会長は「懸念については把握している」とした上で、ブラジル当局と協力して作業のペースを上げるための「前向きな行動」をいくつか提案していると明かした。
「ブラジルのパートナーに対しては、高いレベルの意思決定団体を作るよう求めている。そこへ組織委員会や政府各層の代表者を集め、IOC主導の下、それらあらゆる利害関係者の取り組みをより上手く協調させていきたい」
そのほかの新しい手段としては、専任のタスクフォースを発足させることも検討されている。
「IOCが、建設作業の経験が豊富なプロジェクト管轄者を現地で採用し、様々な会場の建設やインフラ整備の進み具合を毎日監督させる」
さらに、各種スポーツ連盟からも専門家のチームが派遣され、現地組織とともに作業にあたる。これは協力関係の1つのモデルで、ソチ冬季五輪の準備でもこの方法が採用された。(c)AFP