米陸軍基地の銃乱射事件、直前に容疑者と同僚が口論か
このニュースをシェア
■防げなかった惨劇の再発
ロペス容疑者は心的外傷後ストレス障害(PTSD)だった可能性があるとみられているが、上官らは危険な兆候はなかったと述べている。ジョン・マクヒュー(John McHugh)陸軍長官は上院軍事委員会(Senate Armed Services Committee)に対し、現在のところ、容疑者に自分自身や他人を傷つける兆候があったことを示す情報はないと述べた。
またロペス容疑者は2011年にイラクに派遣されたが戦闘には参加せず、周囲からは単に問題の多い人物だとみなされていたという。マクヒュー長官は、ロペス容疑者は「軍歴上、負傷したことも戦闘に直接関与したこともなく」、従って陸軍の捜査当局が戦闘関連の脳損傷による後遺症を疑う理由はないと述べた。
一方、アフガニスタンやイラクで繰り返し危険な場所で従軍した米軍兵士たちの精神衛生が問題となっている。米国防省によると、後方支援部隊に所属していたロペス容疑者は、米軍の撤退が間近だった2011年末にイラクでトラック運転手として任務に就いていた。マクヒュー長官によれば、容疑者は抑うつ状態から不安障害、睡眠障害までさまざまな診断と治療を受け、鎮静剤などを処方されていた他、先月には精神科医の診察も受けていた。
また今回の事件で米軍基地の警備の問題点も指摘されている。ロペス容疑者が使用した45口径の半自動式拳銃は、基地に申告されていなかった。
軍人4万人以上を含む7万人が生活する同基地では2009年にも、陸軍少佐だったニダル・マリク・ハサン(Nidal Malik Hasan)死刑囚が銃を乱射し、13人を殺害、30人以上を負傷させる事件が起きている。(c)AFP/Mathieu RABECHAULT