【4月2日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)準々決勝、レアル・マドリード(Real Madrid)との第1戦を控えるボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は1日、昨季大会(UEFA Champions League 2012-13)の準決勝敗退以降さらに強力なレアルを警戒した。

 昨季の準決勝でドルトムントはレアルとの第1戦を4-1で制し、2戦合計スコアを4-3として、英ロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われたバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との決勝に駒を進めた。しかし今季、ドルトムントは主力選手が相次ぐ故障に見舞われ、昨季と同じ状態で臨むことが難しくなっている。

 昨年のレアル戦で、ドルトムントの全4得点を挙げたロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)も出場停止処分を科されており、敵地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で行われる2日の初戦には出場できないことになっている。また、クロップ監督はレアルの戦力にギャレス・ベイル(Gareth Bale)が加わったことも、今回の試合を難しくすると考えているようだ。

 クロップ監督は、1日の記者会見で「レアル・マドリードは今季、より柔軟性のあるチームになった。私が思うに、彼らは強くなっている」と語った。

「ルカ・モドリッチ(Luka Modric)が最高の状態で、ベイルと(アンヘル・ファビアン)ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)の連携が素晴らしく、リズムとスピードがある。それだけでも、マドリードは昨年よりいい状態にある」

 レワンドフスキを欠いたドルトムントは、ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が慣れない最前線に出ることになる。クロップ監督は、オーバメヤンのスピードを生かしたカウンターアタックで試合を優位に進めたいとした。

「レワンドフスキが欠場することになってしまい、とても残念だ。9番を失ったチームでプレーするのは、あまり楽しい話じゃない。明日はボールを支配することはできないだろう。しかし、1対1の場面で仕留めることはできる」

「われわれは、昨年の試合からペースをつかんでいる。スペースがあればダメージを与えられる」

「本命になれないことには慣れている。負けても、この世の終わりではない。過去10年で、われわれと同じだけの実績を積み重ねたといえるチームがどれだけあるだろうか」

 レワンドフスキに加え、アウェーのドルトムントは負傷中のネヴェン・スボティッチ(Neven Subotic)、ヤクブ・ブワシチコフスキ(Jakub Blaszczykowski)、マルセル・シュメルツァー(Marcel Schmelzer)、イルカイ・ギュンドアン(Ilkay Gundogan)、そしてスベン・ベンダー(Sven Bender)も欠場を余儀なくされている。(c)AFP