【3月29日 AFP】テニス、ソニー・オープン2014(Sony Open 2014)は28日、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、ともに不戦勝で決勝に進出した。

 第20シードの錦織圭(Kei Nishikori)は、ジョコビッチとの準決勝前の練習に臨んだが、左足の付け根の負傷で思うように動けず、プレーに支障が生じたため、試合直前に棄権を申し出た。

 ハードコートで行われている今大会で錦織は、世界ランキング5位のダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)を相手に4度のマッチポイントをしのいで4回戦に進出すると、さらに準々決勝では強豪ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、大金星を手にしていたが、その快進撃もここで終わってしまった。

 意気消沈した錦織は、急きょ開かれた記者会見で「マスターズ大会でベスト4に入り、自分にとってはこの2年間で最大のトーナメントでした。とても残念です。本当にいい調子でプレーしていたのに」とコメントした。

 一方、第7シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)については、ATPツアーと大会公式ツイッター(Twitter)で、同選手が「胃腸炎のため」予定されていたナダルとの試合を棄権することが発表された。

 この日は、男子シングルスが中止になる極めてまれな事態となったが、大会トップシードの2選手による決勝の顔合わせが決まるという予想通りの結果となった。

 失意のベルディハは、大会のツイッターを通して病状の悪化について説明し、「昨晩は、基本的にいつもと変わりありませんでした。同じレストランで食事をとり、何も問題ありませんでした。ところが朝7時半に目覚めたら胃に痛みを感じました。プレーする機会を得られず残念です」とコメントしている。(c)AFP