【3月28日 AFP】ロシアと米国の宇宙飛行士3人を乗せたロシアの宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」が28日、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に予定より2日遅れで到着した。

 ロシアの宇宙当局によると、ロシア人のアレクサンドル・スクボルツォフ(Alexander Skvortsov)飛行士とオレッグ・アルテミエフ(Oleg Artemyev)飛行士、米国人のスティーブン・スワンソン(Steven Swanson)飛行士を乗せたソユーズは、モスクワ(Moscow)時間28日午前3時53分(日本時間午前8時53分)にISSへのドッキングに成功した。

 続いて日本時間午前12時ごろ、スクボルツォフ飛行士がISSへのハッチを開き、笑顔で出迎えたISS船長の若田光一(Koichi Wakata)さんら滞在中の3人の飛行士たちと抱擁した。ISSに滞在する飛行士はこれで6人となった。

■トラブルで地球を34周回

 当初ソユーズは、カザフスタンから打ち上げられた6時間後の26日未明にISSに到着する予定だった。しかし、周回軌道に向かう途中で技術的な不具合が発生したため、ドッキングまでに地球を34回も周回しなければならなかった。

 スワンソン飛行士はISSからのビデオ中継で「長い2日間だったが、やり遂げた。到着できてほっとしている」と語った。

 3人を出迎えた若田さんと米国人のリック・マストラキオ(Rick Mastracchio)飛行士、ロシア人のミハイル・チューリン(Mikhail Tyurin)飛行士の3人は、5月にISSを離れて地球に帰還する予定だ。(c)AFP