■総会でFIFAのリーダーシップを批判

 プラティニ氏は、ブラッター会長が多くの政治的圧力に直面し、大陸間のさまざまな要求や影響を受けているため、FIFAの会長職は政治色が濃い役職であることを理解している。

 しかしプラティニ氏は総会のスピーチで、多くのトッププレーヤーを抱える企業や事業団に対するはたらきかけが足りないとして、FIFAのリーダーシップを非難した。

 聴衆の最前列でブラッター会長が見守るなか、プラティニ氏はいわゆる「第三者による選手保有」に関して、FIFAに全面禁止を呼びかけた。

 プラティニ氏は、FIFAが実行しないのであれば、UEFAが独自の対策を講じるとしている。

 プラティニ氏はブラッター会長に対し、「せっかくこの場にいらっしゃるので、この嘆願をお聞き願いたい。これを機に、政治的にこの問題を対処する勇気を持ってください」と語りかけた。

「いつか、委員会や小委員会、専門家グループの研究や学術論文の盾に隠れられなくなる時が来ます」

 プラティニ氏は、ロシアのクリミア介入を受け、同国で開催予定のW杯をボイコットするという政治家や識者の要求を一蹴した。

「こういった要求を突きつけてくる人にうんざりしている。スポーツには何の関心もないのに、スポーツのイベントがあるたびに『参加しない方がいい』と言ってくる」

(c)AFP/Philippe GRELARD