【3月26日 AFP】米交流サイト(SNS)大手フェイスブック(Facebook)は25日、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)技術の専門企業「オキュラス(Oculus)」を現金と株式の合計20億ドル(約2000億円)で買収すると発表した。

 フェイスブックは、オキュラスの技術、特にゲーム向けVRヘッドセットの技術を活用して、コミュニケーションや教育、エンターテインメントなどの分野での応用を模索すると述べている。オキュラスの株主には、現金4億ドル(約410億円)とフェイスブック株2310万株が割り当てられる。

 フェイスブックの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏は、オキュラスの買収について、「モバイルの後に来る次世代の大きなコンピューティングプラットホーム」を構築する一環と述べ、長期的な投資であると述べた。

「人々が遠い場所のモデルを構築して、あなたがそれを見に行くるようになる。まさにテレポートのように」とザッカーバーグ氏は説明した。

 ただ今回の買収について、調査会社フォレスター(Forrester)のジェームズ・マッキベイ(James McQuivey)氏は、フェイスブックがインターネットの次の大きな目玉を取り逃がすことを恐れて買収を行ったと指摘。フェイスブックとVR技術がぴったりと当てはまることはなく、フェイスブックにとって必要不可欠な追加要素になるとは限らないだろうと厳しい見解を述べた。(c)AFP