【3月26日 AFP】(写真追加)健康なキリンを殺処分して来園者の目の前で解体し、ライオンの餌にしたことで批判されたデンマークのコペンハーゲン動物園(Copenhagen Zoo)が25日、ライオンの成獣2頭と、その子どもである生後10か月の2頭を24日に殺処分したと発表した。若いライオンを群れのリーダーにするためだという。

 動物園は声明で、「ライオンの群れの自然な構造と行動を考慮し、成獣2頭と、まだ自力で自分の身を守ることができない幼い2頭を安楽死させる必要があった」と述べた。これらの子ライオンについては、「新しく群れを率いる雄ライオンが、チャンスを得ればすぐに殺していただろう」としている。

 同動物園にいる2012年に生まれた2頭の雌ライオンは繁殖適齢期に達しており、数日以内に新たな雄ライオンとの同居を始めるという。

 動物園の広報担当者はAFPに対し、4頭のライオンを受け入れる動物園を探したが見つからなかったため殺処分したことを明らかにした。ただし、「飼育しているすべての動物を来園者の前で解体するわけではない」として、ライオンを多くの人の前で解体する予定はないと述べた。