1950年サッカーW杯ブラジル大会のトリビア
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【6月11日 AFP】1950年に開催されたサッカーW杯ブラジル大会の豆知識を紹介する。
――1930年大会以来初めて、ノックアウト方式ではなく、グループリーグ制が復活した。
4つのグループリーグの1位チームが、全6試合の決勝リーグを行い、優勝を決める形式だった。そのため、この大会で決勝戦として行われた試合はなく、決勝リーグ最終戦となったウルグアイ対ブラジルが優勝決定戦となった。
――英国の4つのサッカー協会が国際サッカー連盟(FIFA)に復帰し、W杯に参加可能となったが、実際に出場したのはイングランドだけだった。
グループ2に入ったイングランドは2-0でチリを下し、W杯初勝利を挙げた。スタン・モーテンセン(Stan Mortensen)がW杯初得点を記録すると、ウィルフ・マニオン(Wilf Mannion)が追加点を挙げた。
イングランドはベロオリゾンテ(Belo Horizonte)で行われた第2戦で、格下の米国と対戦した。
この試合でイングランドはスタンリー・マシューズ(Stanley Matthews)を温存したが、それでもトム・フィニー(Tom Finney)、ビリー・ライト(Billy Wright)、モーテンセンといった主力選手が先発に名を連ねた。
しかし、試合後に見出しを飾ったのは、決勝点を挙げた米国のセンターフォワードで、ハイチ出身のジョー・ガエトヘンス(Joe Gaetjens)だった。この驚きの結果に、世界は衝撃を受けた。
―観客は、全22試合の合計で133万7000人が集まり、主要大会では史上初めて、100万人以上の観客動員が記録された。
―ブラジル大会は、本大会で退場者が1人も出なかった初めてのW杯となった。(c)AFP