【3月25日 AFP】西アフリカで初めてエボラ出血熱の発生が確認されたギニアでは24日、隣国リベリアで感染者とみられる複数の患者の報告があったことを受け、医療関係者が感染拡大防止に奔走している。

 ギニア南部ではこれまでに86人がエボラ出血熱とみられる病気を発症し、うち59人が死亡している。リベリアへの拡大が確認されれば、今回の流行が外国に広がった初の例となる。

 リベリアのウォルター・グウェニゲイル(Walter Gwenigale)保健相は声明で、「今朝の時点で6人の患者の報告があり、そのうち5人はすでに死亡している。死亡したのは成人女性4人と男児1人。女児1人が現在治療を受けている」と述べた。

 緊急医療援助団体「国境なき医師団(Doctors Without BordersMSF)」によると、6人はリベリア北部の住民で、死亡したギニア南部のエボラ出血熱患者の葬儀に出席していた。この2つの地域は親族のつながりが非常に深いという。

 ギニアに隣接する他の国々では現在のところエボラ出血熱が発生したという報告はないが、セネガル、シエラレオネ、コートジボワールの各国は監視を強化している。(c)AFP/Mouctar Bah