■後半は物議を醸すPKが生まれる

 そして反撃に転じたバルセロナは、メッシの得点で前半のうちに同点に追いついた。メッシはペナルティーエリア内でこぼれ球を拾うと、レアルのGKディエゴ・ロペス(Diego Lopez)のニアサイドを抜くシュートを決めた。

 それでもレアルは、前半のうちにもう一度リードするチャンスを迎え、ダニエル・カルバハル(Daniel Carvajal)のクロスをベンゼマが頭で合わせたが、ふわりとしたシュートはわずかにポストをそれた。

 迎えた後半、最初のチャンスはまたしてもベンゼマに訪れ、ドリブル突破したギャレス・ベイル(Gareth Bale)からのパスに反応したが、バルデスは自身の右側へ飛んだ低いシュートを何とかはじき出した。

 するとカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督が率いるレアルは、後半10分にリードを奪い返した。

 ダニエウ・アウベス(Daniel Alves)がロナウドの足をひっかけて倒すと、接触はペナルティーエリアの外で起きたようにみえたにもかかわらず、アルベルト・ウンディアーノ・マジェンコ(Alberto Undiano Mallenco)主審はPKを指示した。

 物議を醸す判定で得たPKだったがロナウドは動じず、低く強烈なシュートでバルデスの右側を抜いた。

 しかしながら迎えた試合時間残り25分の場面で、メッシのパスに抜け出したネイマールがレアルのラモスに倒されると、試合の流れはまたしても変わった。

 このプレーは得点機会の阻止と判定され、この日レアルの主将として試合に臨んだラモスには、加入後19枚目のレッドカードが提示された。さらにバルセロナは、メッシがこれで得たPKを決めて3-3の同点に追いついた。

 バルセロナはアウベスがポストを直撃する約23メートルのミドルシュートを打つなど、優勝争いに生き残るため、さらにゴールを目指した。

 するとバルセロナは、イニエスタがエリア内で倒され、マジェンコ主審が与えたこの日3度目のPKでチャンスをつかむと、ふたたびPKに臨んだメッシが完璧なキックを決めた。(c)AFP/Kieran CANNING