【3月18日 AFP】 記録的な売り上げと映画のヒットで、さらなる輝かしい業績が期待されるデンマークの玩具大手レゴ(Lego)社は、改革を断行しながらグローバリゼーションの壁を次々と乗り越えてきた──。

 世界2位の玩具メーカーであるレゴ社は先月、年間の純利益が9%増の61億2000万クローネ(約1160億円)に達したと発表した。売上高は10%増の250億3800万クローネ(約4700億円)で、10年前の4倍となった。

 一方、昔ながらの玩具市場はビデオゲームに売り上げを奪われ、わずかしか成長しない、もしくはまったくしないと見込まれている。そのことからもレゴの業績は特筆すべきだ。同社も約10年前、大幅な減収を記録し、従業員数千人を解雇している。

 2004年、Kjeld Kirk Kristiansen氏は社長を辞任すると同時に、個人資産から8億クローネ(約152億円)をレゴ社に投資した。後任にはJoergen Vig Knudstorp社長が充てられた。当時、業績不振に陥っていた同社を多くの投資家が狙っていたという。