【3月16日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は15日、脱税で有罪判決を受けたウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)元会長が刑期を終えた暁には、同氏を快く迎え入れる姿勢であることを明らかにした。

 62歳のヘーネス氏は14日、バイエルンの会長と監査役員の職を辞任しており、2-1でバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)を下した15日の試合には姿を見せず、ひときわ目立つ空席となってしまった。

 ヘーネス氏は、2850万ユーロ(約40億円)の所得をごまかしたとして、ミュンヘン(Munich)の裁判所で禁錮3年6月の判決を言い渡されると、それから24時間も経たないうちに役職を辞任した。

 獄中での生活はこれから始まることになるが、バイエルンはすでに本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)でヘーネス氏の帰りを待ち望んでいるという。

 バイエルンを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「このクラブは世界でも有数のクラブで、それはウリ・ヘーネスの人間性によるものだ」と語った。

「彼はわれわれの尊敬に値する。いつか戻ってきて、われわれに力添えしてくれることを願う」

 バイエルンは15日、ヘーネス氏の後任としてカール・ホプフナー(Karl Hopfner)氏を新会長に迎えることを発表した。

 また、独スポーツ用品大手アディダス(Adidas)のヘルベルト・ハイナー(Herbert Hainer)最高経営責任者(CEO)が、ヘーネス氏の監査役員の職を引き継ぐ。

 両役職は、5月2日に行われるクラブの総会で、投票を通じて承認される必要がある。(c)AFP