【3月11日 AFP】アウェーで行われるバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)決勝トーナメント1回戦第2戦を11日に控え、アーセナル(Arsenal)を率いるアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、前回大会の再現を期待している。

 アーセナルは、約3週間前に行われた本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)での第1戦を0-2で落としており、敵地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)ではそこからの巻き返しが求められる。

 アーセナルは前回大会も同じ決勝トーナメント1回戦でバイエルンと対戦し、敗退に終わった。しかし、その時は本拠地で1-3の敗戦を喫したあと、敵地で2-0の勝利を収めてバイエルンを追い詰めた。

 アウェーゴールで1回戦を突破したバイエルンは、そのままウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)での決勝を制した。そしてベンゲル監督は、今回チームに求められるのは、とにかく同じように信じることだと述べた。

「われわれはその場に出て、やり遂げなくてはならない。自分たちが驚くべき結果を出せるという自信がある」

「それにはとにかく先制点を奪うことだ。そうすれば、あとはどんなことでも起こり得る」

「去年は同じ状況で、この場所で2-0で勝利した。そのことに自信を持っている。まだ何も決まっていない。やれるんだという信念を持ってこの試合に臨む」

 アーセナルは8日のFAカップ(FA Cup2013-14)準々決勝でエバートン(Everton)を4-1で下し、この勝利で自信をさらに深めており、ベンゲル監督は欧州でベスト8入りを果たすにはチームの姿勢が鍵になると語った。

「データでは難しいが、もっと悪い状況に立たされたことだってあった。重要なのは精神的に良い状態に持っていくことだ」

 アーセナルは、このところ不安定な試合を繰り返しており、リーグ戦では1試合消化が少ないものの、首位チェルシー(Chelsea)に勝ち点7差をつけられた。

 2014年に入ってからの公式戦14試合で、アーセナルは9勝2分3敗の成績を残しており、2月8日に行われたリバプール(Liverpool FC)とのリーグ戦では、敵地で1-5と屈辱の大敗を味わっている。

 ベンゲル監督にけが人の不安は少ないものの、ローラン・コシールニー(Laurent Koscielny)はフランス代表の親善試合でハムストリングを痛めた結果、エバートン戦を欠場しており、バイエルン戦も出場が危ぶまれている。

 またアーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)とキム・シェルストレーム(Kim Kallstrom)も、それぞれ太ももと腰の負傷のため、復帰は週末のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦以降になると見込まれている。