■ボディーランゲージが語るプーチン氏の「苦しみ」

 専門家によると、ボディーランゲージや体の動きに関する研究では通常、ほんの一瞬の映像を分析して対象者の行動的習慣や心理状態を判断する。

 国防総省の研究者ブレンダ・コナーズ(Brenda Connors)氏は2004年のプーチン大統領のボディーランゲージから、プーチン氏は「リスクを嫌う──同じ時間と場所にとどまる」人であり、「批判に非常に敏感」だと分析した。

 コナーズ氏は2005年の米誌アトランティック(The Atlantic)のインタビューで、プーチン氏の歩き方には「問題」があり、幼い頃にハイハイが少なかったことが原因の可能性があると指摘し、それによってプーチン氏は「生き延びようという強い意志を持つようになり、均衡ある強い肉体を得ようとする原動力になった」と述べた。

「プーチン氏は(足の裏が内側を向く)内反足を乗り越えて五輪に出場したあのアイススケート選手のようだ。映像を見ると本当に心が痛む」とコナーズ氏は語っていた。「かなり幼い頃から非常に深い喪失感を抱えていたはずだが、プーチン氏はそれを乗り越えることを学んだ。本当に素晴らしいことだ」

(c)AFP