【3月6日 AFP】FOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長は5日のインタビューで、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のファンはセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)の敗北を見たがっており、ひいてはそれがレースをより面白くすると語った。

 83歳のエクレストン会長は、独日刊紙ビルト(Bild)に対し「多くの人はベッテルに負けて欲しいと思っている。そうすれば、あれ(ドライバーズ・チャンピオンシップ)がもっと面白いものになるからね」とコメントを寄せている。

 26歳のベッテルは、3月16日に行われるオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2014)で開幕する今シーズン、総合5連覇を目指すことになる。

 ベッテルは昨季19戦中13勝を挙げ、ファンにブーイングを浴びせられる場面もあった。

 しかし、先週バーレーンで行われたプレシーズンのテストで、ベッテルは苦しい時間を過ごすことになった。1日のテストで、レッドブル(Red Bull)の新型車は電気系統の問題とルノー(Renault)のエンジンの不具合のため、1周も走り終えることができなかったからだ。

 テストでは、ウィリアムズ(Williams)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)が1分33秒258でトップタイムを記録し、わずか0.06秒差でメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がそれを追うと、ベッテルは18位に、レッドブルのチームメート、ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)は10位に終わった。

 ベッテルは、自身の悲惨な結果をルノーのエンジンのせいだと言い張ったが、エクレストン会長はこれを一蹴し言い放った。

「結局のところ、過去4シーズンの勝利は車のおかげだったのさ」

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