【1月30日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ヘレス合同テストは29日、ヘレス・レーストラック(Jerez Racetrack)で2日目が行われ、マクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のジェンソン・バトン(Jenson Button)がトップタイムを記録した。

 年間王者の経験もあるバトンが、コースに出ることもできなかった初日の埋め合わせを行い、新型車「MP4-29」でトップタイムを記録した。

 しかし、前日ガレージからマシンを出すことができなかったバトンが安堵できたのとは対照的に、4年連続王者のレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、新型車へのいら立ちをさらに募らせた。

 夜に降った雨の影響で、この日は元々30日に予定されていたウェットコンディションとなったが、テストは実施され、バトンが午前中から走行を行った。

 すると2009年王者のバトンは、コースがよりドライになった午後のテストで走りを改善し、1分24秒165のベストラップを記録した。

 バトンは前日28日、技術面の新規定に合わせて作られた新型車をコースに出すことができず、無為に時間を過ごすことを強いられていた。

 しかし、所属するマクラーレンが、元ロータス(Lotus F1 Team)代表のエリック・ブーリエ(Eric Boullier)氏をレーシングディレクターに迎えると発表したこの日は、43周を走行することに成功した。

 2007年王者であるフェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が2番手タイム、ウィリアムズ(Williams)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が3番手タイムを記録した。