【3月5日 AFP】先週末に開催された第86回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式で、米歌手・女優のイディナ・メンゼル(Idina Menzel)さんの名前をめちゃくちゃに言い間違え、インターネット上で瞬く間に嘲笑の対象となった米俳優ジョン・トラヴォルタ(John Travolta)さんが4日、この失態を激しく後悔していることを明らかにした。

『グリース(Grease)』や『サタデー・ナイト・フィーバー(Saturday Night Fever)』などで知られるトラヴォルタさんは、2日に開催されたアカデミー賞授賞式で、ディズニー(Disney)映画『アナと雪の女王(Frozen)』の主題歌「レット・イット・ゴー(Let it Go)」を歌うメンゼルさんを紹介した。

 だがトラヴォルタさんは、名前の発音で「不可解な間違い」を犯し、「それではお迎えください。ウィキッド(邪悪)な才能あふれる、唯一無二の…アデル・ダジーム(Adele Dazeem)!」と紹介。この失態はネット上で嘲笑の嵐を呼び、ついには自分の名前を「トラヴォルタ風」に自動変換できるアプリケーションまで作られた。

 当のトラヴォルタさんは4日、広報を通じて声明を発表。「一日中、自分を責めて過ごした」と告白した一方で、「そして思ったんだ。イディナ・メンゼルは何と言うだろうか。きっと、『レット・イット・ゴー(きにしないで)、レット・イット・ゴー』と言うだろうってね」と語った。

「イディナは信じられないくらい才能にあふれた人で、僕は『アナと雪の女王』がオスカーを2つも持ち帰ったことを嬉しく思う」

『アナと雪の女王』は今年のアカデミー賞で、長編アニメ賞と「レット・イット・ゴー」での歌曲賞の2冠に輝いている。(c)AFP