米アカデミー賞、『ゼロ・グラビティ』のA・キュアロンに中南米出身初の監督賞
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【3月3日 AFP】米ハリウッド(Hollywood)で2日開催された第86回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式で、宇宙空間を舞台としたスリラー映画『ゼロ・グラビティ(Gravity)』でメガホンを取ったアルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuaron)氏が監督賞を受賞した。
小さい頃の夢は宇宙飛行士だったというキュアロン監督。だが宇宙の代わりに、ハリウッドの頂点へと舞い上がった。
メキシコ出身のキュアロン監督は、中南米出身者として初めてアカデミー監督賞を受賞した人物となった。
壇上に上がりオスカー像を受け取ったキュアロン監督は、同作品の主演サンドラ・ブロック(Sandra Bullock)の演技をたたえ、「サンディ、君こそが『グラビティ』(引力)だ。君はこの映画の魂であり心臓だ。共に仕事をした中で最も素晴らしい人で、僕が今まで会った中でも最高の人々の一人だ」と語った。ブロックは、宇宙遊泳中に起きた事故でジョージ・クルーニー(George Clooney)と共に宇宙空間をさまようことになった飛行士を演じている。
同部門にはその他、『アメリカン・ハッスル(American Hustle)』のデヴィッド・O・ラッセル(David O. Russell)監督、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(Nebraska)』のアレクサンダー・ペイン(Alexander Payne)監督、『それでも夜は明ける(12 Years a Slave)』のスティーヴ・マックィーン(Steve McQueen)監督、『ウルフ・オブ・ウォールストリート(The Wolf of Wall Street)』のマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督がノミネートされていた。
『ゼロ・グラビティ』はアカデミー賞に先立ち、ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)、全米監督組合(Directors Guild of America、DGA)賞、英国アカデミー賞(British Academy Film Awards)など映画界の各賞を独占していたことから、キュアロン監督の受賞は有力視されていた。
同作は、スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督の傑作『2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)』とも比較されるなど評判が高く、人気SF映画『アバター(Avatar)』のジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督も「今まで作られた宇宙映画で最高の出来」と評していた。(c)AFP