【3月3日 AFP】第86回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式に先立ち、今年のノミネート作品や俳優にまつわる面白いデータを見てみよう。

■ジェニファー・ローレンス、最年少で3度目のノミネート

『アメリカン・ハッスル(American Hustle)』で助演女優賞にノミネートされているジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence、23)は、2011年の『ウィンターズ・ボーン(Winter's Bone)』、2013年の『世界にひとつのプレイブック(Silver Linings Playbook)』に続き、今回で3度目のノミネート(『世界にひとつの~』では主演女優賞を受賞)。23歳での3度ノミネートは最年少記録になる。これまでの記録はテレサ・ライト(Teresa Wright)の24歳(1942年)だった。

■デヴィッド・O・ラッセル監督、2年連続で偉業

 デヴィッド・O・ラッセル(David O. Russell)監督の『世界にひとつのプレイブック』は昨年、ウォーレン・ベイティ(Warren Beatty)監督の『レッズ(Reds)』(1981年)以来となる、作品賞、監督賞、脚本賞、男女の主演・助演4部門へのノミネートを果たした。ラッセル監督は今年も、『アメリカン・ハッスル』で同じ偉業を達成している。

■作品賞に2作品をノミネートさせたプロデューサー

 作品賞にノミネートされた『アメリカン・ハッスル』と『her/世界でひとつの彼女(Her)』には、同じ映画プロデューサー、ミーガン・エリソン(Megan Ellison)が携わっている。作品賞に同時に2作品をノミネートさせたプロデューサーは女性としては初で、過去にはフランシス・フォード・コッポラ(Francis Ford Coppola)、フレッド・ルース(Fred Roos)、スコット・ルーディン(Scott Rudin)の3人しかいない。

■存命人物最多49回目のノミネート

 存命中の人物では最多ノミネート記録を誇る作曲家ジョン・ウィリアムズ(John Williams)は、今年も『やさしい本泥棒(The Book Thief)』で作曲賞にノミネートされ、記録を49回に更新した。故人を含めてもこれを抜くのは、59回ノミネートされたウォルト・ディズニー(Walt Disney)しかいない。

 存命中の人物でウィリアムズに次ぐのは、ウディ・アレン(Woody Allen)。今年は『ブルージャスミン(Blue Jasmine)』で脚本賞の候補になっており、ノミネートは24回目になる。

■メリル・ストリープ、自身の記録を更新

 俳優・女優としては最多ノミネート記録を持つメリル・ストリープ(Meryl Streep)が、今年も『8月の家族たち(August: Osage County)』でノミネートされ、記録を18回に伸ばした。

■ニューマン一家のノミネートは88回

『ウォルト・ディズニーの約束(Saving Mr. Banks)』で作曲賞にノミネートされているのはトーマス・ニューマン(Thomas Newman)。個人としては12回目のノミネートだが、アルフレッド、ライオネル、エミール、デヴィッド、ランディを含むニューマン一家としては88回目のノミネートになる。

■外国語映画賞の候補になった史上2本目のドキュメンタリー

 外国語映画賞にノミネートされているカンボジアの『ミッシング・ピクチャー(The Missing Picture)』は、同部門にノミネートされたわずか2本目のドキュメンタリー映画だ。1本目は2008年の『戦場でワルツを(Waltz with Bashir)』だった。

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