がん・心臓病予防でのビタミンサプリ摂取「推奨しない」、 米専門委
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■サプリより健康な食生活を
ビタミン剤は効果が証明されておらず、多数の警告が出されている。にもかかわらず、消費者のビタミンサプリ信仰は根強い。米国では成人人口の約半数が少なくとも1種類のサプリメントを摂取しているほか、3分の1は日常的にマルチビタミンを摂取していることがアンケート調査で明らかになっている。
今回のUSPSTF勧告は、特に健康に問題のない成人を対象にしたものだ。
USPSTFは、一部の人々に対しては特定のビタミン成分の摂取を推奨しており、たとえば妊娠中の女性には医師の指示に従って葉酸を含む妊婦用ビタミン剤の摂取を、また転倒の危険の高い高齢者には骨を丈夫にするビタミンDの摂取を呼び掛けている。
しかし大半の人に対しては、サプリメントを摂取するのではなく、果物や野菜、全粒穀物、低脂肪乳製品、海産物などを豊富に含む健康的な食生活をするよう強く勧めている。
USPSTFは全米の医療専門家が集まった独立委員会。(c)AFP/Kerry SHERIDAN