■合計8個のメダルを獲得した日本勢

 五輪と世界選手権の2冠を目指すのではないかといわれていた金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ、韓国)は、ソチ(Sochi)で17歳のアデリナ・ソトニコワ(Adelina Sotnikova、ロシア)に敗れ、現役生活に終止符を打った。

 1998年の長野大会で獲得した5個の金メダルを含む、冬季五輪最多のメダル10個を上回ることを目標に掲げた日本だったが、今大会で獲得した金メダルは羽生の1個のみに終わった。

 日本選手の合計では、金メダル1個、銀メダル4個、そして銅メダル3個の計8個となった。しかし、日本のスポーツ関連団体およびメディアは、海外で開催された冬季五輪では日本史上最多メダル獲得数だと強調している。

 浅田はソチ五輪の女子SPで不本意な結果に終わったものの、その後のフリースケーティング(FS)では自己最高得点を記録し、総合6位まで盛り返した。

 浅田は、ショートで得意とするトリプルアクセルの着氷に失敗し16位と出遅れたが、フリーではトリプルアクセルを含めたあらゆる3回転ジャンプを成功させ、自己最高得点をたたき出した。

 フリーで満足の演技を終えた浅田は涙を流し、その復活劇は世界中のフィギュアスケート選手とファンを感動に包んだ。(c)AFP