【2月24日 AFP】13-14イタリア・セリエAは23日、第25節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)が1-0でトリノ(Torino FC)に勝利した。

 カルロス・テベス(Carlos Tevez)のリーグ戦14得点目でトリノダービーを制した首位ユベントスが、2位ASローマ(AS Roma)との勝ち点差を9に戻した。

 ユベントスよりも消化が1試合少ないローマは、22日の試合でボローニャ(Bologna FC)に1-0で勝利し、勝ち点差を暫定で6に縮めていた。

 しかしながらテベスは前半30分、クワドォー・アサモア(Kwadwo Asamoah)が左から入れた横パスを反転しながら受け、ハーフボレー気味の見事なシュートでGKダニエレ・パデッリ(Daniele Padelli)を破ると、結局これが決勝点となり、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督が率いるユベントスは連勝した。

 この試合を迎えた時点で、トリノは1995年に2-1で勝利したのを最後にユベントスに勝てておらず、一方のユベントスは今季のリーグ戦で14勝を含む16戦無敗を続け、その間に43得点を重ねていた。

 そうしたデータもあり、この試合は本拠地ユベントス・スタジアム(Juventus Stadium)で、ユベントスがジャンピエロ・ヴェントゥーラ(Giampiero Ventura)監督率いるトリノを圧倒するものとみられていた。

 しかしながらユベントスは、粘り強いトリノを相手に思い通りに試合を運べず、終盤にはアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)がオマル・エル・カドゥリ(Omar El Kaddouri)を倒したようにみえた場面があったものの、トリノの激しいアピールは認められなかった。

 ユベントスのGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は、「自分が立っていた場所からは、接触があったようにはみえなかった」とコメントしている。

 さらにユベントスは、アルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)がマッテオ・ダルミアン(Matteo Darmian)に対して危険なタックルを浴びせたが、2枚目のイエローカードは出なかった。

 前半にハンドの反則で1枚目のカードをもらっていたビダルは、2枚目のイエローカードで退場となるのを免れた直後、クラウディオ・マルキジオ(Claudio Marchisio)との交代でピッチを後にした。

 得点を決めたテベスは、フィオレンティーナ(Fiorentina)のジュゼッペ・ロッシ(Giuseppe Rossi)と並ぶ得点王争いの首位に立ったが、ロッシは負傷のため2か月近く戦列を離れている。

 テベスは得点について「良いゴールだったけど、点を決めるのはいつだっていいものだ」とコメントした。(c)AFP/Justin Davis