【2月24日 AFP】13-14イタリア・セリエAは23日、第25節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)は2-0でサンプドリア(Sampdoria)に勝利した。

 アデル・ターラブト(Adel Taarabt)とアディル・ラミ(Adil Rami)のゴールで前後半にそれぞれ1得点ずつ挙げたミランが、敵地で10人のサンプドリアから貴重な勝利を収め、復調へ向けた流れを維持した。

 1月上旬にサッスオーロ(US Sassuolo)に3-4で敗れ、マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)前監督を解任したミランは、37歳のクラレンス・セードルフ(Clarence Seedorf)新監督を招へいして以降、リーグ戦では1敗しかしていない。

 2週間前にナポリ(SSC Napoli)に1-3で逆転負けを喫した後、これで2連勝となったミランにとって、この日の勝利は、同都市のライバルであるインテル(Inter Milan)が下位カリアリ(Cagliari Calcio)と本拠地で1-1の引き分けに終わったことで、いっそう甘美なものとなった。

 これでミランは、2014-15シーズンのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2014-15)出場権が得られる5位インテルに勝ち点5差に迫っているが、チームを率いるセードルフ監督は一喜一憂しないよう訴えている。

 セードルフ監督は伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「今のチームの優先事項は成長を続けることで、結果は後からついてくる。その意味で、この勝利はわれわれにとって気持ちの面で追い風になる」とコメントした。

 19日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦で、本拠地でストレスのたまる0-1の敗戦に終わったミランは、それからわずか数日で敵地スタディオ・ルイジ・フェッラーリス(Stadio Comunale Luigi Ferraris)に遠征し、シニシャ・ミハイロビッチ(Sinisa Mihajlovic)監督の下で復調しつつあるサンプドリアを警戒しながら試合に臨んだ。

 しかしながらミランは、前半12分にターラブトが先制点を決めて早々に落ち着いた。ターラブトは右からのクロスに力強いヘディングシュートを合わせると、サンプドリアのGKアンジェロ・ジュニオール・ダ・コスタ(Angelo Da Costa)に一度は防がれたものの、跳ね返りを押し込んだ。

 後半15分にはラミがCKの流れからヘディングで追加点を奪い、サンプドリアはGKのダ・コスタを倒したジャンパオロ・パッツィーニ(Giampaolo Pazzini)のプレーがファウルだったと主張したが、得点は認められた。

 後半27分には、サンプドリアのマキシ・ロペス(Maxi Lopez)がファウルと主審に対する侮辱で立て続けに2枚のイエローカードを受けて退場処分となり、ミランはいっそう楽になった。(c)AFP/Justin Davis