【2月14日 AFP】インドネシア・ジャワ(Java)島東部クディリ(Kediri)にあるケルート山(Mount Kelud、1731メートル)が大噴火し、14日、約20万人に避難命令が出された。熱された火山灰や火山弾が火口から半径15キロの範囲に降り注いでいる。

 ケルート山の噴火警戒レベルは噴火が始まるわずか数時間前の13日夜に引き上げられていた。テレビでは、降り注ぐ火山灰や火山弾の中を車やバイクで必死に避難する近隣の村々の住民の姿を放映した。

 インドネシア防災当局は、ケルート山から半径10キロ以内にある36村の約20万人に避難命令を出した。

 ケルート山は人口の密集したジャワ島でも最も危険な火山の1つとされている。1500年以降の記録では1万5000人以上が同山の噴火で死亡しており、特に1568年の大噴火では約1万人が命を落としたという。

 環太平洋火山帯(Ring of Fire)に位置するインドネシアには130の活火山があり、今月初めにもスマトラ(Sumatra)島西部にあるシナブン山(Mount Sinabung)の噴火で少なくとも16人が死亡している。(c)AFP