【2月13日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の海岸で、ギリシャ神話の神アポロンの等身大の銅像が引き揚げられ、来歴に地元関係者が頭を悩ませている。ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)はこのほど、世界の考古学専門家らへ調査協力を呼び掛けた。

 報道によればこのアポロン像は昨年8月、数人の漁師が海底で発見した。ガザ当局によると、重さ450キロ、高さ1.7メートルで、約2500年ほど前に制作されたとみられる。最高2億5000万ユーロ(約350億円)相当の価値があるのではないかという。

 ハマス当局はAFPの取材に、アポロン像の来歴調査で国際社会の協力を呼び掛けたことを明かすとともに、調査や銅像の貸し出しを糸口として、2007年から国際社会で孤立しているハマスの外交関係を修復したい考えを示した。(c)AFP