田中はヤンキースで、エースのC・C・サバシア(C.C. Sabathia)と黒田博樹(Hiroki Kuroda)に次ぎ、先発ローテーションの3番手に入るとみられている。

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマン(Brian Cashman)GMは、田中に過剰な期待がかかるのを避けようと、「異なるチームへの移籍なのだから、不確かなところは必ずある」とコメントした。

 さらにGMは、日本で成功を収め、超高額の年俸を受け取る選手ではあるものの、田中が大リーグですぐさまスターになることを期待するのは「多くを求めすぎ」だと語った。

 田中自身は、「自分で適応する、しようと思う気持ちが大事なのかなというふうに思います。対戦したことない方がほとんどなので、基本的にはだれと対戦するのも楽しみです」とコメントしている。

 ヤンキースのバッテリー陣は、14日にチームの施設があるタンパ(Tampa)入りし、翌日から春季キャンプの最初の練習を開始する予定となっている。

 田中はヤンキースでプレーする7人目の日本人選手となる。また2人の日本人投手が同時に大リーグのチームで先発ローテーションに入るのは、2004年に野茂英雄(Hideo Nomo)と石井一久(Kazuhisa Ishii)が先発を務めたロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)以来となる。

 約20万ドル(2000万円)を使って大型機をチャーターし、家族とともにニューヨークへ到着した田中は、元ヤンキースのスター選手である松井秀喜(Hideki Matsui)氏と、ニューヨークへの適応について電話で話したと語った。

「そんな長い時間は話していないのですが、すごくいいところだという話はもらいました」

(c)AFP