一方、2012年、13年と全米選手権2連覇を飾っていたワグナーにとって、2013年は新しいコーチとリンク探し、恋人との破局、そして両親の離婚という変化の連続だった。

 ワグナーは、自身の代表入りが正しいものであると証明しようと決意している。

「期待外れの全米選手権後に演技を披露するのは難しいことだった。だから、信頼を取り戻すことが大事だったの」

 リレハンメル(Lillehammer)での冬季五輪に影を落とした、トーニャ・ハーディング(Tonya Harding)による「ナンシー・ケリガン(Nancy Kerrigan)襲撃事件」から20年が経つ今年、ゴールドとワグナーのように切磋琢磨(せっさたくま)するライバル関係は、米代表チームの上層部にとっても喜ばしいことだろう。(c)AFP/Emmeline MOORE