【2月17日 AFP】ソチ冬季五輪から新種目となったフィギュアスケート団体戦で、開催国ロシアを優勝に導いた立役者ユリア・リプニツカヤ(Julia Lipnitskaia)は、祖国に女子シングル初の金メダルをもたらすことに照準を定めている。

 団体戦で78年ぶりの最年少金メダリストに輝いた15歳の女子フィギュア選手は、会場のアイスバーグ・スケーティング・パレス(Iceberg Skating Palace)で、地元のファンから熱狂的な祝福を受けた。

 リプニツカヤは、2006年トリノ冬季五輪以来となる通算2個目の金メダルと、フィギュア史上最多に並ぶ通算4個目の五輪メダルを獲得したエフゲニー・プルシェンコ(Evgeni Plushenko)から主役の座を奪っていた。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の目の前でヒロインとなった翌日、リプニツカヤはロシアの歴史に名を刻む偉業を成し遂げる準備をするため、モスクワ(Moscow)の練習リンクに戻った。

 19日と20日に行われる女子シングルで、リプニツカヤの最大のライバルとなるのは、2010年バンクーバー冬季五輪の金メダリスト金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ、韓国)と、銀メダリストの浅田真央(Mao Asada)になる。

 リプニツカヤは、「モスクワのリンクのほうが、自分にとって準備がしやすいです」と説明した。

「リンクから午前2時に戻ってきて、午前7時に練習に行かなければならないという状況では、練習はできても適切とは言えず、うまくいきません」

「昼間は眠る暇もありません。マスコミの取材電話が鳴りっぱなしなのです」