■けがから復帰のサラも調子を上げる

 1924年から毎回実施されてきた男子のスキージャンプとは異なり、女子の同種目は2009年のノルディックスキー世界選手権で初めて行われると、2011-12シーズンからは国際スキー連盟(International Skiing Federation、FIS)主催のW杯が開催されるようになり、近年、認知されたばかりだ。

 世界選手権女王のサラ・ヘンドリクソン(Sarah Hendrickson、米国)もライトが降り注ぐなか、パフォーマンスの調子を上げ、ライバルたちをけん制している。

 19歳のヘンドリクソンは、昨年8月に膝を負傷してから試合に出ておらず、練習を再開して以降も万全の状態でなく苦しんでいる。

 初めて臨んだ公式練習では、下から5番目の成績に沈んでいたヘンドリクソンだったが、最終日は順位を10ランク上げて18位につけた。

 11日の決勝に備えて体力を温存するため、ヘンドリクソンは各公式練習で1本目のジャンプを回避している。

 ヘンドリクソンは、「(膝の)回復は100%ではなく、もっと体力が必要です。確かに以前は練習で3本飛ぶことはありましたが、それを2、3日連続でこなすことは経験がありません」とコメントした。

 11日の決勝を欠場しないとしているヘンドリクソンだが、「残りのシーズンは、膝が回復するまで休暇をとる予定です」と述べた。(c)AFP/Sim WISSGOTT