■夜間のジャンプに不安をみせるイラシュコ・シュトルツ

 昼間に行われた過去2回の公式練習とは違い、この日は本番と同様に、ライトに照らされた夜間での練習となった。

 しかし、金メダル候補の高梨は、「夜間のジャンプは、とても好きです」と何の不安もみせていなかった。

 その一方で、イラシュコ・シュトルツは「この時間に飛ぶことは容易ではありません。慣れるのに時間がかかります」と懸念をのぞかせた。

「昼と同じ明るさにするため、サッカーの競技場のようにライトに照らされるのは特に問題ありません。でも、昼間過ごす時間がとても長くなることが気になります。自分のリズムを作る必要がありますからね」

「このコースは好きです。素晴らしいジャンプを飛べる時もあれば、小さなミスを犯すこともあります。でも、全体的には安定した力が発揮できます」と語った2011年ノルディックスキー世界選手権(Nordic World Ski Championships 2011)覇者のイラシュコ・シュトルツは、「明日は自分のすべてを出し切り、可能性を広げます。緊張感も高まっています」と続けた。