【2月8日 AFP】本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)は7日、2015年のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)復帰を目指して「順調に前進」していることを明かした。

 ホンダは昨年、欧州を中心に人気の高いF1の世界に復帰し、英国のマクラーレン(McLaren)へのエンジン供給元として共に世界王者に君臨したパートナーシップを復活させると発表していた。

 ホンダは2014年のF1規定をふまえて、「順調にパワーユニット開発を進めている」と声明で発表した。

 同社は、英ロンドン(London)の北西約80キロメートルの位置にあるミルトンキーンズ(Milton Keynes)にF1部門の拠点を設立しており、日本の技術研究所で開発されたパワーユニットの組み直しやメンテナンスを行うとしている。

 また1月から新拠点で、F1及び他のモータースポーツの開発を行っていると述べた。

 1960年代からF1に参戦していたホンダだが、世界的な金融危機の影響で欧米への輸出が打撃を受けたこともあり、コスト削減を理由に2008年シーズン終了後に撤退。翌2009年にはチームを元代表のロス・ブラウン(Ross Brawn)氏に売却した。

 しかし近年、F1のルール変更で環境に配慮したターボエンジンの使用が促進されるようになり、その技術を市販車に転用することが容易になったことが復帰の決断を後押しした。(c)AFP