【2月7日 AFP】シリア政権と国連(UN)は、同国中部ホムス(Homs)の政府軍による包囲が続いている地域への人道支援を認めることで合意した。当局が6日明らかにした。

 国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、ホムス旧市街からの民間人の安全な避難と、包囲地域内にとどまる住民のための救援物資の搬入が認められる。また、国連のバレリー・エイモス(Valerie Amos)人道問題担当事務次長・緊急援助調整官は報道官を通じ、「(戦闘の)人道的中断措置」がとられると伝えた。

 ホムスの包囲地域には約2500人の民間人が取り残されているとされ、人権活動家らによると人々は何週間もほんのわずかな食料で生き延びているという。

 政府軍による反体制派掌握地域の包囲が2012年6月に始まって以降、同地は連日のように攻撃を受けている。英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、同地域内に取り残された住民のうち、女性や子ども、高齢者の数は1200人を超えているという。(c)AFP