【2月6日 AFP】韓国の保険大手、現代海上火災保険(Hyundai Marine & Fire Insurance)が、政府が取り組むいじめ対策の一環として、学校でいじめ被害に遭った生徒を対象とした保険を、間もなく発売する。

 同社の広報担当者は5日、AFPの取材に対し、保険の販売は来月にも始まる可能性が高いと明かした。いじめ保険の他、性的暴行、家庭内暴力、粗悪食品の被害を補償する新商品も用意するという。これら4つの問題は、朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領が、韓国をむしばむ「4大社会悪」に挙げたものだ。

 韓国金融監督院の説明によると、いじめ保険では学校でのいじめによるけがの治療費や、カウンセリングの費用が補償される。保険料は最大で月額2万ウォン(約1900円)だが、保険料の支払いが困難な場合は、自治体と共同設立する基金が保険料を負担する予定だという。

 教育科学技術省が昨年、通学年齢の生徒たちを対象に実施した調査では、7万7000人以上がいじめられた経験があると答えた。このうち10%は自殺を考えたことがあるという。(c)AFP