ストラディバリウス強奪、容疑者ら逮捕も楽器は不明 米
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【2月6日 AFP】米ウィスコンシン(Wisconsin)州で1月下旬、ミルウォーキー交響楽団(Milwaukee Symphony Orchestra)のコンサートマスターが襲撃され、希少価値の高いバイオリン「ストラディバリウス(Stradivarius)」が強奪される事件が起きた。事件について警察当局は5日、容疑者3人を逮捕したが、「価値の付けられないほど高価な」バイオリンはまだ見つかってないことを明らかにした。
警察当局は、逮捕した容疑者らは犯罪組織の構成員ではないとみており、事件が「計画性のない強盗」だったと考えているという。
約600本が現存しているストラディバリウスは、イタリアの弦楽器製作者アントニオ・ストラディバリ(Antonio Stradivari)が作ったバイオリンで、比類ない素晴らしい音を奏でると称賛されている。東日本大震災被災者のために行われた2011年のチャリティーオークションでは1本のストラディバリウスが1100万ユーロ(約15億円)で落札された。
先週盗まれたのは、かつての所有者の名前を採って「リピンスキー・ストラディバリウス(Lipinski Stradivarius)」と呼ばれていたもので、50年以上にわたって所有していたウィスコンシン州の一家から貸し出されていたものだった。
容疑者らは1月27日午後10時20分、ウィスコンシン・ルーテル・カレッジ(Wisconsin Lutheran College)で夜の演奏を終えたコンサートマスターのフランク・アーモンド(Frank Almond)氏を襲撃、バイオリンを奪った。数時間後、捨てられていたバイオリンケースが発見されたが、バイオリンそのものは見つからなかった。
逮捕された容疑者らはまだ口を開いていない。警察当局はバイオリンの売却が困難であることを説得し、容疑者からバイオリンの所在を聞き出す方針だ。(c)AFP