【2月4日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)でレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が果たした総合4連覇が、全世界のテレビ視聴者数に悪影響を与えていることが3日、モータースポーツニュースサイトの「オートスポーツ(Autosport)」の発表によって明らかになった。

 26歳のベッテルは、昨季19戦中13勝を挙げ、悠々とタイトルを手にした。

 ベッテルとフェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)によって、年間王者の行方が最終戦までもつれた2012年シーズンの視聴者数は5億人に上ったが、F1の興行権を持つFOM(Formula One Management)が発行した資料グローバル・メディア・レポートによると、ベッテルの独り勝ちで2013年の視聴者数は4億5000万人にまで落ちたという。

 一方、FOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長は、レース数が前年より1レース少なかったことを理由にするとともに、特に後半戦で9連勝したことによるベッテルの独走が、視聴者離れにつながったと認めている。

 エクレストン会長は、「終盤の数レースは、もはや競争力に欠けていたし、通常、かなりの視聴者が見込まれる米国GP(United States Grand Prix 2013)やブラジルGP(Brazil Grand Prix 2013)の前に総合優勝が決まっていた」と記した。(c)AFP