【2月4日 AFP】イラン北部は過去半世紀で最も強い暴風雪に見舞われ、電力供給が止まったり住民が家から出られなくなったりしていると、同国の国営メディアが3日報じた。

 国営イラン通信(IRNA)が報じた北部マーザンダラーン(Mazandaran)州当局者の話によると、今回の暴風雪は過去50年間で最も激しく、先月31日から降り続いている雪は2メートルに達している。大雪で電力や水の供給が止まっているため、これらへの対処が主な課題となっているという。

 当局によると同国北部に住むおよそ50万人が、今月1日から電気やガスを使用できなくなっている。

 イラン赤新月社(Red Crescent)の代表は、この4日間で大雪で家から出られなくなったおよそ1万1000人が救出され、およそ3800人が緊急避難所に収容されたと述べた。またイラン通信によると7~9人が病院に入院した。

 首都テヘラン(Tehran)では1日、気温が氷点下7度にまで下がり、今年最も寒い夜となった。また他の複数の州で氷点下18度の気温を記録した。(c)AFP