■母親が語る3姉妹の原点 「わが家は、冒険が好きなの」

 デュフォーラポイント一族にとってスキーは、氷や雪でセーリングできないときの冬の娯楽にすぎなかった。

 姉妹の代理人も務める母親は、「16歳の頃からセーリングを経験してきて、現在は53歳よ」と語った。

「夏には、いつもボートに乗っているの。そして冬のアウトドアスポーツとして、娘たちがスキーを始めたのは3歳の頃からよ」

「わが家は、冒険が好きなの」

 クロエも、「両親とスキーに行くときは、いつも山奥とか、スキージャンプで使用する丘に出かけていたわ。うちはいつも冒険しにいくのよ」と話し、アクロバットな冬季スポーツに対する情熱を語った。

 マキシムは10歳でスキージャンプを見ながら、「私もやりたい」と決めたという。

 一族の女性家長でもある母親のヨハネ・デフォーラ(Johane Dufour)さんは、最初は親としてためらったが、長女が「才能と熱意を持っていた」ことに気づき、やがて妹たちも姉をまねし始めたことを思い起こした。

 娘たちには、学業もおろそかにしないように週4日の塾通いをさせながら、週末の試合に備え、金曜日は自由に練習させていたという。

 娘たちがセーリングの長期遠征で、いつも一緒だったことを思い出しながら、「3人は決して離れなかった」と話す母親は、どんな試練があろうと、姉妹は将来も一緒だと思っている。