【1月31日 AFP】イタリアで2007年に英国人留学生が性的暴行を受け殺害された事件の差し戻し審で、伊フィレンツェ(Florence)の裁判所は30日、当時ルームメートだった米国人元留学生アマンダ・ノックス(Amanda Knox)被告に禁錮28年6月、ノックス被告の元交際相手のラファエル・ソレシト(Raffaele Sollecito)被告に禁錮25年の有罪判決を言い渡した。ノックス被告は既に米国に帰国しており、裁判所には出廷しなかった。

 ノックス被告とソレシト被告は、メレディス・カーチャー(Meredith Kercher)さん(当時21)を殺害したとして、一審でそれぞれ禁錮26年と同25年の実刑判決を受け4年間服役したが、2011年の控訴審で逆転無罪が言い渡された。しかし13年、最高裁から裁判のやり直しが命じられていた。

 ノックス被告は米シアトル(Seattle)の自宅から声明を発表し、「私はこの不当な判決に恐怖と悲しみを感じている。以前に無罪であることが証明されており、イタリアの司法システムはもう少し優れていると期待していた」と述べた。

 ノックス被告の弁護士は直ちに上訴の方針を表明している。

 カーチャーさんは2007年11月、イタリアの学園都市ペルージャ(Perugia)のノックス被告と同居していた家の寝室で、のどを切られて血まみれとなった半裸の遺体で発見された。(c)AFP/Ella IDE