【1月24日 AFP】2016年米大統領選挙の共和党候補として有力視されているニュージャージー(New Jersey)州のクリス・クリスティー(Chris Christie)知事の選挙運動団体と同州の共和党委員会が、政敵への嫌がらせのために幹線道路の橋を封鎖したとされるスキャンダルを捜査している連邦検察当局から召喚状を受けた。同選挙団体と党委員会の代理を務める弁護士事務所が23日、AFPの取材に述べた。

 同弁護士事務所のマーク・D・シェリダン(Mark D. Sheridan)弁護士によると、連邦検察当局と並行して州議会の委員会も独自の調査を進めており、知事の選挙運動団体はすでに州議会からも召喚状を受け取っているという。

 2016年米大統領選挙の共和党候補として有力視されていたクリスティー知事だが、昨年9月のジョージ・ワシントン橋(George Washington Bridge)の封鎖に同知事の事務所が関与しているとの疑惑が浮上して以降、守勢に立たされている。

 橋の封鎖は、クリスティー知事の再選支援を拒否した首長に対する嫌がらせとして行われたとされているが、クリスティー知事は封鎖の背景に何らかの政治的動機が存在していたことは知らなかったと主張している。このスキャンダルが明るみになってすぐ、クリスティー知事は幹部を1人解雇した。(c)AFP