集団レイプの刑を命じたインドの村、自治組織「パンチャヤット」とは
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■村を支配する「パンチャヤット」
インドでは北部を中心に、部族やカーストに基づく年配男性らによる合議制の自治機関「カップ・パンチャヤット(Khap Panchayat)」が村人の生活に強い影響力を持っており、非道徳的な行いなど地域社会において違反とみなされる行為に制裁を下すことも多い。
インドPTI通信(Press Trust of India)によれば、西ベンガル州の村では4年前にも、10代の少女が男性との恋愛を理由に裸で村内を引き回される事件があった。
だが、インドにおける女性の権利向上を目指して活動する「全インド進歩的女性協会(All India Progressive Women's Association、AIPWA)」のカビタ・クリシュナン(Kavita Krishnan)氏は、地方の村だけの問題ではないと指摘する。「同様の精神構造は首都デリー(Delhi)のような都会にも存在する。インド社会とカースト制度に深く根付いた問題だ」
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の上級研究員ディビヤ・アイヤー(Divya Iyer)氏は、村の長老会議による制裁は非合法にも関わらず続けられていると指摘。「カップ・パンチャヤットは、女性に対して法の範囲を逸脱した非人間的で性暴力的な罰を命じることで悪名高い。『名誉殺人』もその1つだ」と声明で批判した。(c)AFP/Sailendra Sil