【1月21日 AFP】英俳優ヒュー・ローリー(Hugh Laurie)さんが、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の同性愛に対する姿勢を非難し、マイクロブログのツイッター(Twitter)上でロシア産ウオツカのボイコットを呼び掛け、ロシアで怒りをかっている。

 ツイッターで30万人を超えるフォロワーを持つローリーさんは18日、ロシア製品のボイコットを示唆するツイートを投稿し、さらに「オーブンを消毒しなくちゃいけないならば、ロシアのウオツカはOKだ。でも飲むんなら、これからはポーランド産(ウオツカ)だ」と書き加えた。

 ローリーさんは、17日のプーチン大統領の、同性愛者は「子どもに近づくべきではない」との発言を読んで、書いたと述べた。ロシアは昨年、未成年者などに同性愛を「宣伝」する行為を禁じる「同性愛プロパガンダ禁止法」を制定し、物議を醸している。

 ローリーさんが最も知られている役柄は、米人気テレビシリーズ「Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―(House M.D.)」で演じる主役で、切れ者だが反社会的な面を持つ医師ハウス。ローリーさんはロシアでも人気がある。

 その後、ローリーさんはすぐに発言を撤回し「良心あるロシアの人々には、こういう毒をまき散らす厚顔の連中に立ち向かってほしい」と書き直した。

 しかし、ロシア産ウオツカをボイコットしようという呼び掛けは、ロシア語のツイッターで最もやりとりされた話題の一つとなっている。

 ロシアのスポーツ・ジャーナリスト、ステパン・チャウシャン(Stepan Chaushyan)氏は週刊誌「論拠と事実(Argumenty i Fakty)」上で、「ヒュー(ローリーさん)は、ロシアン・ウオツカというわが国の主要製品の一つをおとしめながら、ロシア産の全製品のボイコットを呼び掛けている」と批判し、さらにローリーさんがたびたびロシアでブルース音楽のコンサートを行っていることに触れ「(けれど)ヒューは一つ、忘れている。ロシアン・マネーはいとも簡単に、彼をボイコットできるのだ」と反発した。

 これに呼応して露国営テレビNTVのウェブサイトには解説者のサーバ・ミロシュ(Savva Mirosh)氏が「その通り。どうぞ、わが国のものをボイコットすればいい。でも、ウオツカではなく、ガスから始めるべき」だと書き込んだ。

 ロシアの「同性愛プロパガンダ禁止法」については、昨年夏には米ニューヨーク(New York)で同法制定の動きに抗議し、ロシア産ウオツカを排水溝に流し捨てるデモが行われたこともある。

 一方、ローリーさんのツイートは、同性愛者の人権を擁護する人々からは称賛を浴びている。(c)AFP