【1月21日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は19日、近く開催予定の「ジュネーブ2(Geneva 2)」と呼ばれる和平会議に先立ってAFPとの独占インタビューに応じ、再選を目指して次の大統領選に出馬する可能性は「非常に高い」と述べると同時に、同氏の退陣を求めている反体制派とは政権運営で協力する意思はないと明言した。

 首都ダマスカス(Damascus)の大統領官邸でインタビューに応じたアサド氏は、6月に予定されている大統領選挙について「出馬しない理由がない」として、もし「私の立候補を望む世論があるなら、一瞬たりとも出馬をためらわない」と述べ、「立候補の可能性は非常に大きいと言える」とまとめた。

 また同氏は、和平会議に出席する意向を示している反体制派を「カタール、サウジアラビア、フランス、米国などといった外国の情報機関によって作り出されたもの」と呼び、「こういったグループと協議すると、実はこれらの国々との交渉になってしまう」として、反体制派の代表者が政府に加われば「これらの国々がシリア政府に加わることになる」という考えを示した。

 さらに、「昨年彼ら(反体制派)はシリアの70パーセントを掌握したと主張したが、自分たちが制圧したと主張する地域に足を踏み入れようとしたこともない」と断じ、「境界付近に来て30分ほど写真を撮影しただけで逃げ去った。こんな人たちが入閣などできるだろうか?」「こういった提案は全く現実味がない。冗談を言うのは得意らしいが!」と、反体制派の指導者らをからかうように語った。(c)AFP/Rana MOUSSAOUI, Sammy KETZ