デモ隊の多くは顔をスカーフやスキー用マスクで覆い、棒や鎖で武装。盾を持った機動隊と衝突した。

 保健当局によると24人が負傷し、うち3人が入院。一方の警察側は、警官30人以上が負傷し、うち10人が入院したという。警察は、放水砲はバスの消火に使用し、デモ参加者に対しては使用していないと強調している。

 これに先立ち、キエフの独立広場(Independence Square)周辺では、新たに成立した厳しい抗議活動規制法に反対するデモが野党勢力の呼び掛けにより行われ、約20万人が街を埋め尽くした。ヤヌコビッチ大統領が17日に署名し成立させた同法は、ほぼ全ての抗議行動を禁止する内容で、活動家らからの激しい非難や、西側諸国からの懸念を呼んでいる。

 新法の下では、公共の建物を封鎖した者に対し最長で禁錮5年を科すことが可能となる他、マスクやヘルメットを着用したデモ参加者を逮捕することもできる。(c)AFP/Oleksandr SAVOCHENKO, Dmytro GORSHKOV