【1月15日 AFP】スウェーデン運輸当局は14日、同国北部でトナカイの群れが列車にひかれ、48頭が死んだと発表した。

 事故はスウェーデンのラポニア(Laponia)地域で11日に起きた。雪に覆われた線路の上を歩いていたトナカイの群れが、列車の接近に驚き、線路の上を走って列車から逃げようとしたためひかれたとみられる。あるトナカイ飼育者は同国公共テレビSVTの取材に「きれいな光景ではなかった」と語った。

 スウェーデン北部の遠隔地では、トナカイの飼育で生計を立てている人が多い。冬に食べ物を探して移住するトナカイの群れが、列車とあわや衝突する出来事は頻繁に起きている。

 運輸当局者によると、トナカイは自動車から逃げる際も自動車の進行方向に逃げることが多く、脇にそれることはしないという。「停止するために1キロメートル以上もかかる列車の場合、何が起きるのか想像してみてほしい」と同当局者は語った。(c)AFP