【1月15日 AFP】国連(UN)によると、内戦の危機にある南スーダン北部マラカル(Malakal)で14日、激しい戦闘が発生し、市内の国連基地に避難していた数十人が負傷した。

 上ナイル(Upper Nile)州の州都マラカルの支配権をめぐる戦闘は、サルバ・キール(Salva Kiir)大統領とリヤク・マシャール(Riek Machar)前副大統領の支持者同士が1か月ほど前から対立し始めて以来、最大規模の衝突に発展しつつある。

 国連報道官によると、戦火から逃れようとした約2万人の市民が避難している市内の国連南スーダン派遣団(UNMISS)基地の近くで「激しい戦闘」が発生。キール氏側とマシャール氏側の双方が重機関銃や戦車などを使用しているとみられ、基地内に飛んできた流れ弾で避難民らが負傷し、数十人が基地内の病院で手当てを受けているという。

 マラカル基地への避難者数はここ数日で倍増。同国各地の国連基地に避難している人の数は6万5000人に上っているとされ、マラカル基地では国連平和維持活動(PKO)要員1000人と警察官110人が民間人の保護に当たっていると、同報道官は伝えている。(c)AFP