酷暑の全豪オープン、失神や嘔吐する選手も
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大会役員は、湿度が低いレベルを保っていたため、緊急時の規定を適用して試合を一時中断したり、センターコートと第2コートの屋根を閉じたりする措置は講じなかったと話した。
「もちろん、暑さが原因で不調を訴えたり、体調を崩す選手は何人かいたが、試合終了後に本格的な治療行為が必要だった者はひとりもいなかった」
摂氏40度以上の日は、週末までほぼ毎日続くとみられている。
前年大会覇者のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)も、「暑すぎて、まるでフランパンか何かの上で踊ってるみたいだった。今、外へ出ようとする人はいないと思う」とコメントした。
スペインのダニエル・ヒメノ・トラヴェル(Daniel Gimeno-Traver)の試合では、倒れたボールボーイがトラヴェルの手を借りて椅子に戻るという場面があったが、少年はその後に回復したという。
また、元世界ランク1位のカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)は、コートに水のペットボトルを置いておいたところ、底が溶け始めたと語った。
ボズニアツキは試合後、「ほんと、暑かったわ。サウナで汗をかいてるみたいだった」とコメントし、そのまま氷風呂へ直行した。
ファンも多くが屋内にとどまることを選択し、観客席には空席が目立った。(c)AFP/Talek HARRIS