【1月13日 AFP】女優との不倫疑惑が報じられたフランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領(59)について、フランスの有権者の8割近くは「本人の問題」と見ていることが12日に発表された世論調査で分かった。

 仏芸能誌「クローザー(Closer)」は10日、オランド大統領が女優のジュリー・ガイエ(Julie Gayet)さん(41)と「不倫関係」にあると報じた。オランド大統領の事実婚パートナーで「事実上のファーストレディー(大統領夫人)」であるバレリー・トリルベレール(Valerie Trierweiler)さん(48)は同日、「静養と検査のため」として入院したことが12日に明らかになっている。側近によれば13日に退院の予定だという。

 オランド大統領はプライバシーの侵害だと怒りをあらわにし、法的措置も辞さない構えを見せているものの、「愚かな危険」を冒して重ねられたとクローザー誌が伝えたガイエさんとの熱愛そのものを否定はしていない。 

 だが、仏メディアの反応は概して控えめで、世論調査でも「大統領の恋愛は彼自身の問題で、他人がとやかく言うものではない」との回答が有権者の77%に上った。

■現在のファーストレディーは誰?

 一方、野党はここぞとばかりにスキャンダルを攻撃している。

 保守中道・国民運動連合(UMP)のダニエル・ファスケル(Daniel Fasquelle)氏は、トリルベレールさんが大統領府エリゼ宮(Elysee Palace)に住み、選任スタッフも抱えている点を指摘。オランド大統領が他の女性と関係を続けている状態で、トリルベレールさんに税金が使われるのは「正常な状態か」と疑問を呈した。

「フランス国民は自問自答せざるを得ないだろう。現在のフランスのファーストレディーは、いったい誰なんだと」と、ファスケル氏はマイクロブログのツイッター(Twitter)に投稿している。