すたれゆく手紙代筆業、インド・ムンバイ
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■思いを込めてしたためる手紙
インド経済の中心地であるムンバイに大挙して吸い寄せられた地方の人々は、苦労して手にした金を故郷に送らなければならなかった。一緒に送る手紙には、うまくやっているという話だけを書いて近況を伝えた。「売春婦が大勢やって来たが、何の仕事をしているかは絶対に言わなかったものだ」とアーメドさんは語る。「彼女たちが話したのは、ただムンバイで働いていて、いくらぐらいもらっているということだけだった」
手紙の代筆という仕事で成功する鍵は、客のプライバシーの尊重だ。「私たちは秘密を守らなくてはならなかった。客が私たちを信頼できなければ、2度と来ないだろう。何よりも信用問題なのだ」
とはいえアーメドさんは、洗練された美しい文章に仕上げる工夫はいとわない。すべては「ここに来る人々が、手紙を送って読んでほしいと思っている相手のためだよ」(c)AFP/Rachel O'BRIEN